おおぞら高校
なりたい大人研究所
おおぞら高校

なりたい大人作文コンクール

審査員特別賞

嫌われることを、恐れるな

兵庫県 兵庫県立宝塚北高等学校 2年藤本 真輝さん

僕がなりたいのは、「皆に好かれる大人」だ。僕は昔から、人に「嫌い。」と言われることが怖い。
でも、そんな大人を僕は見たことがない。周りの人は何でもできる天才に嫉妬し、何をやっても不器用な人を無能と言う。自分の信念を貫く人は頑固者で、相手に同情し続ける人は偽善者。弱虫、腰抜け、地味負け犬しつこい理屈っぽいお節介嘘つき自己中間抜け。世間は人の個性に厳しい。なら、何でも中途半端で、相手によって態度や行動を上手に変える人は?少なくとも、嫌われることはほとんどない。でもそしたら自分の個性は何?本当の自分はどれ?カメレオンが色を変え続けるうちに、本来の色を忘れてしまったかのように、僕は無意識のうちに、偽物になってしまうのではないか。
そう。本当は僕は既に分かっているんだ。僕の「大人になるとき」は、「嫌われる勇気を持ったとき」だ。今はまだ、なれない。

(特別審査員より)

冒頭で一般的なことを書きながら、途中で「そんな大人を僕は見たことがない」と展開させる点が、文章としての完成度が高いですね。読ませる作文です。結論の「嫌われる勇気」が、ベストセラーのタイトルと重複しているのは気になりましたが、「頑固者」や「偽善者」の説明など、全体的にテンポよく自説が論じられていて、その勢いに飲まれて高い評価をしたくなった作品です。