おおぞら高校
なりたい大人研究所
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なりたい大人作文コンクール

優秀賞

私を変えてくれた先生へ

福島県 聖光学院高等学校 3年佐藤 穂乃香さん

嫌いだった。かけっこも鉄棒もとび箱も。どんなに頑張っても友達に負ける。何よりも休み時間まで先生は泣いている自分をできるようになるまで練習させた。それでもそんな先生を嫌いになれなかった。なぜなら頑張ったら褒めてくれる、心から信じてくれているそう思える言葉を見守る目をたくさんくれたから。先生のくれた「あなたには秘められている力があるんだよ。」という言葉。私はこの言葉を今でも信じている。小学校の頃、私の練習に最後まで付き合ってくれた先生がいなければ、今の私も将来思い描く夢もなかっただろう。
走ることが得意ではなかった私が今、陸上競技が大好きになった。そんな私を育ててくれた恩師のようになりたい。目指す道は同じ先生という道。私は保育士であり、どんな子でも運動能力を引き出し高めることのできるジュニアスポーツインストラクターになりたい。私を導いてくれた恩師のように。

(審査員より)

運動が嫌いだった小学生のころの筆者に、先生が優しくかけてくれた「あなたには秘めている力があるんだよ。」という魔法の言葉。高校生の筆者を支える言葉として、思い出ではなく、「今の」言葉として生き続けているのでしょう。その証明が筆者の描いた将来像となっており、そこに強い意志や希望や未来を感じます。本当に人生に影響を与えてくれた「恩師」に出会えた幸せを感じて、思わず応援したくなります。