大切な存在
私の尊敬している人は祖母です。祖母の家は近所にあり、私は学校帰りによく遊びに行っていました。祖母は優しく、いつも私の悩みを聞いてくれました。しかし、去年の十月に祖母は他界してしまいました。私は祖母が家で治療してつらそうにしている姿を何度か見ました。それなのにも関わらず私はわかめスープを作ってほしい、カレーを作ってほしいなどとたくさんわがままを言ってしまいました。今考えると、自分の話ではなく、祖母の話をもっと聞いてあげればよかったと思いました。もしかしたら祖母は辛いのを我慢していたのかも知れません。私は祖母が亡くなり、あたりまえだったものが無くなることで初めて大切な存在だったということに気づかされました。私が大人になったとき、祖母のように料理が上手で優しく、弱みを見せない芯をもった人に私はなりたい、そう思いました。祖母は私にとって今でも心の支えであり、大切でかけがえのない人です。