魔法の笑顔
私のなりたい大人は十四歳上のいとこだ。彼の笑顔は全てを包み込んでくれるような力がある。私は最近、人の笑顔に救われたことがなかった。悩みを話しても適当な返し。そんな人が嫌いだった。しかし先日、彼に会って悩みを話すと、いつものように、笑って抱きしめてくれた。涙が止まらなかった。このとき私は分かった。この世には言葉よりも大切なものがあると。
私は人を励ませる人になりたい。悩んでる友、懸命に日々を生きる友を。その時は、彼のことを思い出すだろう。包み込む笑顔で、ただそばにいてあげる。
そうなるために、私は笑顔の練習をしています。どんなに辛い時でも笑顔でいられるように耐えている。この練習がどうなるかは分からないが、いつか誰かを救えたらそれでいい。彼がそうであったように。