テーマ「なりたい大人になるために」
ゲーテは言った。『10歳にして菓子に動かされ、20歳にしては恋人に、30歳にして快楽に、40歳にしては野心に、50歳にしては貪欲に動かされる。いつになったら人間はただ知性のみを追って進むようになるのだろうか』と。私は今この言葉に出会った。私は今『お菓子と恋人』の丁度中間にいる。今の私は毎日を淡々とこなし、浪費していてこの先に続く無数の選択肢を「どれにしようかな」で決めようとしている。私は絶対にこのままではいけない。行き当たりばったりで人生の選択を積み重ねただ何となく何も残さず死んでいくのは耐えられない。そんな大人になっていきたくはない。でもそうじゃない大人が誰なのかも分からない。ただはっきりしていることは私は私の葬式を訪れる人が全員悼んでくれるような、惜しんでくれるような人間でありたい。間違っていてもいいから、後悔しない選択を自信をもって自分の心で生きていきたい。私のなりたい大人は大人になった自分だ。