パピー
僕が職学生の頃、教室に入ってきたのはヒーロー姿のお父さん。オハナシマンとして読み聞かせのボランティアを始めた陽気な僕の父だった。父の「読み聞か戦隊オハナシマン」は、活動を続けて12年、テレビなどのたくさんの取材も受けるし、いろいろな子どもイベントにも引っ張りだこだ。取材の度に父が語る言葉がある。「子どもたちの笑顔が見たい。周りの人たちを笑わせたい。」小さい頃から笑わせてくれ、何でもやりたいことに挑戦させてくれる、そんな父は僕にとってもヒーローだ。自分の信じたことを全力でやりきり、子どもたちを笑顔にしている陽気な父は僕の追いかけたい背中になった。
僕にはまだまだ大きく見える父。父のようなドデカいことは今の僕にはできないけれど、できる範囲で周りの人を笑顔にしたい。友だちを笑わせたりみんなに優しくしたり、小さなことを積み重ねて、いつか父の隣に立ちたいと思う。