おおぞら高校
なりたい大人研究所
おおぞら高校

なりたい大人作文コンクール

自分のなりたい大人

鹿児島県 屋久島おおぞら高等学校 3年

なりたい大人。私はわからなかった。小さい頃から将来を想像するのが下手だった。何となく生活していた。そんな時不登校になった。増々将来が分からなくなった。人と関わるのも嫌になりあまり笑わなくなった。そんな私にもかかわらず1人の友だちはずっとそばにいてくれた。励ます言葉もなければ同情する言葉もなかった。ただくだらない話をしてくれた。私はその子といる時本当の自分でいられた。居心地が良かった。その子のおかげで今の自分がいる。ふと思った。次は私が誰かに寄り添う番じゃないか。きっと私みたいに1人で悩んでる子がいるはず。そう考えたときにあの子が頭に浮かんだ。私もあの子みたいになりたい。他人を受け止める人になりたい。だけど不安だ。私にできるのか、私にそんな資格はあるのか。いろんな気持ちが心に生まれた。でも、あの子はよく笑う子だった。私も笑うことから始めようと思った。いつか私が誰かを笑顔で救えるように。