なりたい大人になるために

私は、母のような強い大人になりたい。
母は街中で困っている人を見ると、近づき声をかけ、道路際で怪我をして座っている人を救急車を呼んで助けたり、自宅前の郵便局に強盗が入った時には、早朝にもかかわらず、犯人を追いかけ警察に協力したりと、とてもパワフルで正義感の強い女性だと感じる。
私には父が居ない。そんな私を、毎日仕事で疲れていても「部活で電車だと帰りが遅くなるから」と必ず迎えに来てくれ、「おかえり」「疲れたね」と励ましてくれる。毎朝、朝早くから弁当を作り、帰ると洗濯や掃除、地域との交流も父の代わりに行ってくれる。
私が最も尊敬するのは料理だ。私が食物科に入学するきっかけも、母の手料理にある。料理を通して笑顔が生まれる事、いつまでも好奇心を忘れない事、人を認める事、誰かによって生かされているのだと母から学んだ。
まず自分で挑戦し、失敗や成功を繰り返し一歩ずつでも、母に近づく大人になりたい。