優しさのカタチ

自分のことより先に相手のことを考えろ。日本人ならば、聞いたことのある言葉なのではないかと思う。この言葉の本質を読み解いた時、簡単にいうならば、優しさをもてということではないか。しかし、優しさには決まった定義もなく、人によって移り変わっていってしまうものである。では、自分が精一杯込めた優しさを相手に完璧に受け取ってもらうことはできないのか。そんな私の考えを覆す人に私は出会えた。彼女は優しさが伝わらなくても諦めず他人のことを想い続けている。私は彼女に生まれてすぐに出会えた。私の母は誰よりも私のことを考えてくれる。母は自分の一日がうまくいかなくてもそれを一切私に悟らせず笑顔で話を聞き、黙って家事をしてくれた。今の私があるのは、母がいてくれたからである。そんな母には、誰にも真似できない優しさがある。私が目指すのは母のように強く、優しい大人である。