なりたい大人
「なりたい大人」と言われて私が思い当たる大人は、誰一人いない。それは、人間推しも人それぞれであるべきで、完璧な人間になってしまったら面白くない、と私は思うからだ。
理想通りの完璧な人間になってしまったら面白みのない人間になってしまう。だから私は、欠点のある人間になりたい、というわけではない。私だって人間だ。容姿が整っていて、勉強ができ、スポーツもできるような完璧な人間を見て、素直にすごいなとは思う。ただ、自分がそのような人間になりたいか、と言われると、少し違和感を感じるのだ。こんな完璧な人間になってしまったら、人生楽しいのかな、と。
だから、私には「なりたい大人」はいない。強いて言うなら、まだ誰もなったことのないような、良い意味でも悪い意味でも、唯一無二の大人になりたい。