音楽家

前のことだった。自分では分からないけど、何故か学校に行きたくなかった。ずっと暗い所にいたかった。そんなとききいたあなたの音楽は、私のことを歌っているようだった。中毒性のある電子音、素朴なはずなのにどこか力強くて、気づいたら涙が出ていた。大人になったら音楽家になりたい。この頃から思うようになった。聞いている人が笑顔になり、そして涙する音楽を作れる音楽家に。