ウミガメと共に。

私があこがれているのは人間ではなく、ウミガメだ。ある時、孵化後に海へ出ようと試みるウミガメが何度も波に押し返されている場面を見た。ウミガメは一度に百個程度の卵を産むが生きて大人になれるのは、その中のほんのわずかだ。彼らは海の危険に侵されながらも何度も波や天敵という大きな壁に砕けては、また立ちあがる。くじけず、恐れず、進んでいく。私も目の前の壁を乗りこえよう。一歩でも大人の道に近づく。ウミガメと共に。