いつか、母に。

考えることが好きだ。勉強が好きなわけではない。物語をつくることが好きなのだ。今はまだ、鉛筆を持とうとまではしないけれど、いつか本を書いてみたい、そう思うのだ。
中学生になって私は少しずつ自立するようになり、そこで初めて母の大変さに気づいた。
私は考えることと同じくらいに母が好きだ。だから、いつか鉛筆を持って物語を書けるようになったらその時は、1番に母に伝えたい。「ありがとう」の言葉と共に。